クラブがどんなに進化しても飛ばしの極意は不変
昔に比べると、ゴルフクラブは劇的な進化を遂げている。40年前のドライバーヘッドは木製で小さく、シャフトはスチール。アマチュアのドライバーの飛距離は200ヤード前後だった。その後、ヘッド素材は金属素材へと変わり、現在では比重の軽いチタンが主流。ヘッドの大きさは2倍以上も大きくなって460㏄がスタンダードになった。クラブの進化にともなってアマチュアの飛距離も伸び、今では230ヤード以上飛ばす人も多くなっている。
本題に入ろう。クラブが進化したことでアマチュアの飛距離は伸びたが、実は、プロゴルファーはもっと伸びている。
40年前は300ヤード以上飛ばすプロはほとんどいなかったが、現在は300ヤード以上飛ばすプロはかなりいる。この40年でプロの飛距離は40ヤード以上も伸びている。意外と思うかも知れないが、クラブの進化の恩恵を受けているのは、アマチュアよりもプロの方なのだ。
では、プロとアマチュアはどこが違うのか?
クラブが進化したことでミスに強いクラブが増えているが、実は、昔も今も変わらないことがある。それは「芯で捉えるほどボールが飛ぶ」という事実。1000分の1秒でシャッターを切れる高速度カメラでインパクトを検証すると、芯で捉えた時、ヘッドはまったくブレない。対して、芯を5ミリでも外すと、インパクトの衝撃でヘッドが大きくブレる。