J1鳥栖新監督は“鬼軍曹”マガト氏 選手は早くも戦々恐々
インパクト大である。
ドイツ1部の名門バイエルン・ミュンヘンやボルフスブルクで優勝の実績を持つフェリックス・マガト氏(62)が、J1鳥栖の来季監督に就任することになった。
マガト氏といえば、ブンデスリーガを3度制覇した世界的名将として知られる。昨年は英1部フラムの監督を務め、その後、フリーになって、水面下で激しい争奪戦が繰り広げられていた。鳥栖は10月下旬から交渉を進め、ハリルホジッチ日本代表監督の2億6000万円を上回る3億円前後の年俸を提示。複数年契約を結ぶ。
日本代表監督は別として、これほどのビッグネームがJリーグ監督に就任した例は過去にない。どんな采配を振るのか、早くも注目が集まるところだが、当の選手たちは戦々恐々だという。サッカー記者が言う。
「開幕前などフィジカル重視の合宿以外でも、2部、3部練習は当たり前です。チームが連敗でもしようものなら、平日にミニ合宿をやって徹底的に鍛えることもある。マガトの命令は絶対です。主力であっても、試合で凡ミスをすればトップチームから降格させ、ユースの選手と練習させます。シャルケ監督時代には、左腕骨折の疑いで戦列を離れた内田篤人に対し、『ランニングくらいはできるだろう』と言って内田を呆れさせた。また、ボルフスブルクでは、あのおとなしい長谷部が理不尽さにキレて、ピッチから何度も怒鳴り返そうとしたそうです。選手たちもそんな噂を耳にしているから、ぶっ壊されるんじゃないかと、相当ビビっているようです」
ハードワークがチームカラーの鳥栖だが、鬼軍曹マガトのシゴキに耐えられるか。