“針のむしろ”覚悟の巨人幹部を救った王貞治氏の一言

公開日: 更新日:

 ソフトバンク王貞治球団会長(75)が語気を強めた。

 6日、都内で開かれた巨人のOB会総会に出席。報道陣から、巨人3選手が無期失格処分となった野球賭博について話を振られると、「もう過ぎたこと。(新監督の)高橋君をどうするかという話だよ。賭博なんて関係ない。2016年、高橋由伸がどう戦うか。ましてや、もうその(賭博)選手たちはいないわけだろ。頼むから賭博とも言ってくれるなよ。期待と不安を持って臨んでいる彼(高橋監督)に託そうよ」と、まくしたてた。

 昨年までOB会長を務めた「世界の王」がこう言うのだから、ほかのOBはスキャンダルを蒸し返すわけにはいかない。

 懇親会の冒頭で堤GMが「非常に心苦しい思いをさせたのではないかと反省しています。規律を正し、伝統ある巨人軍をもう一度復活させていくべく、全身全霊を懸けて努力していきたい」と陳謝した以外は、白石オーナー、柴田OB会長らからも賭博のトの字も出ず。未曽有のスキャンダルで巨人の歴史に傷をつけ、針のむしろを覚悟したであろう球団幹部は、王さんに救われた格好だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…