再就職は困難か 巨人が解雇の3人にさらなる“墜落”の可能性
野球賭博で巨人から解雇された福田(32)、笠原(24)、松本竜(22)はNPBからも無期失格処分を受けた。最低5年間は国内の12球団はおろか、NPBと協定を結ぶ大リーグ、韓国、台湾、中国でもプレーすることが出来ない。5年が経過し、その間の善行が認められれば処分解除もあるが、事実上の永久追放だろう。
となれば3人は今後どうするのか。ただでさえ、プロ野球選手のセカンドキャリアは難しい。
NPBが今年5月に発表したデータによれば、14年に引退、あるいは戦力外通告を受けた130選手中、野球に関わる仕事に就いた者は91人。一般企業に就職した選手は17人しかいない。進路未定、不明者は22人に上った。
かつては引退後に解説者になるケースが多かったが、これも昨年度はわずか4人。地上波から野球中継が激減し、スポーツ紙も不景気のあおりを食っている。数年前に引退したOBが嘆く。
「例えばCS放送の野球中継の解説は1試合で3万~5万円。野球解説者を名乗っていても月に1試合か2試合しか仕事が回ってこないから、とてもじゃないが本業にはできません。スポーツ紙でも年間契約を結べるOBはほんの一握りで、評論コラムは1本2万円前後の本数契約。現役時代はオフに野球教室やイベントに行けば30万円、50万円のギャラをもらえましたが、今はその5分の1です。でも、野球の仕事があるだけマシ。年々、消息不明というか音信不通のOBが増えているのが実情です。飲食店を開くといっても、カネがなければ始まらない。昔は資金援助をしてくれるようなタニマチもいたのでしょうが、今はそんな羽振りのいい親切な人など少ないですから」