マエケン狙うドジャーズ ヤンキースの“横やり”に戦々恐々
「ドジャースは契約年数の差でグリンキーをDバックスにもっていかれたが、平均年俸はほぼ同等の条件だったと聞いています。つまりイワクマと契約して、なおかつマエダ獲得に動くだけの体力がまだ残っているということです。毎年のようにプレーオフに駒を進めながら、88年以来、一度もワールドシリーズを制していない。28年ぶりの世界一奪回に向け、オーナーグループが盛んにフロントの尻をたたいているといいますからね」
今季の年俸総額約283億円は、2位ヤンキースの約263億円をしのいでメジャー30球団中ナンバーワン。オーナーグループにNBAのスーパースターだったマジック・ジョンソン氏が名を連ねる金満球団だけに、岩隈、前田の両取りに目の色を変えているのも納得だ。
■マー君の故障懸念を吹聴の疑いも?
そんなドジャースのフロントが、前田争奪戦で戦々恐々としているのがヤンキースだという。
「今季6勝10敗に終わったサバシアがプレーオフ直前、アルコール依存症で離脱。トミー・ジョン手術明けのノバも6月下旬に復帰しながら6勝11敗、防御率5・07と散々だった。先発の補強はオフの優先事項なのに、ここまで大物獲得に動いた形跡がほとんどないのです。オリオールズからFAになった元中日のチェン(30)の獲得に動くという声もありますが、本命は実はマエダだといいます。少なくともドジャースのフロント陣はそう読んで、警戒を強めています。なにしろヤンキースの動きがタナカを獲得した13年と酷似していますからね」と、別の代理人関係者がこう続ける。