岩隈ドジャース合意は“吉” 本拠地は好相性、打線も強力
日本人ノーヒッターの新天地が決まった。
マリナーズからFAになっていた岩隈久志(34)が7日(日本時間8日)までにドジャースと合意した。「CBSスポーツ」(電子版)によれば、3年契約で年俸総額4500万ドル(約55億4000万円)。4年目の契約選択権は球団が持つとみられる。
今オフのドジャースはサイ・ヤング賞右腕のグリンキー(現ダイヤモンドバックス)の引き留めに失敗。エース左腕カーショウに次いで勝ち星を計算できる投手が必要だった。今季までの4年間で通算47勝(25敗)をマークし、今年8月12日のオリオールズ戦で野茂英雄(元ドジャース、レッドソックス他)以来、日本人投手として2人目の無安打無得点試合を達成した岩隈に白羽の矢を立てた。
現状ではカーショウに続く先発2番手の岩隈。フライで打ち取るタイプだけに、ナ・リーグ西地区を代表する名門球団への移籍は吉と出そうだ。本拠地「ドジャースタジアム」はメジャーでは珍しい左右対称のつくり。左中間、右中間とも117メートルと広く、風は中堅から本塁に向かって吹き、夜になると風に湿気が混じるため、本塁打が出にくく、投手有利の球場として知られる。昨季の球場別本塁打数166本はリーグ9位タイとはいえ、そのうち97本は自軍の打者が放ったものだ。