「超変革」掲げる金本阪神 カギは“真剣紅白戦”とOB分析
金本監督は現役時代、1002打席連続無併殺打という日本記録を打ち立て、引退会見では「一番誇れるもの」と言った。一塁に走者がいる場面で内野ゴロを打って走者が二塁で封殺されても、全力疾走で一塁に残ることにこだわった。地味なチームプレーではあるが、昨季までの阪神の選手にその意識は低かった。
「自らが実践していただけに、金本監督はその点は厳しいと思う。打ったら全力疾走をするという姿勢に加え、出塁した際は盗塁を稼ぐだけでなく、相手投手にプレッシャーを与える意味でも、リードの取り方、スタートの反応などの基本的な技術を磨く。単打を二塁打に、二塁打を三塁打にするために大きくオーバーランすることもしかりです。相手投手に、こいつを塁に出したくないと思わせるようにならないといけない。紅白戦は練習試合、オープン戦と違い、キャンプメンバー全員が練習で得たことを試すことができる。阪神はファン、マスコミの注目度が高く、選手は失敗を恐れがちですが、紅白戦では失敗ができる。勇気を持って臨んでもらいたいですね」(福間氏)
紅白戦を単なるファンサービスで終わらせないことが「超変革」のカギを握りそうだ。