“守備の人”クルーズ 巨人で託される貧打「救世主」の役割
ただの守るだけの人ではないようだ。28日にギャレットとともに入団会見を行った巨人の新外国人ルイス・クルーズ(31=前ロッテ)のことである。
「ロッテで勉強したことを生かして、(日本)3年目は全てを発揮する」とアピールしていた男は、日本球界では内野の名手として有名だ。昨季、パ・リーグ二塁手部門でゴールデン・グラブ賞を受賞。ただ、巨人は三塁、遊撃まで視野に入れて獲得したという。二塁の片岡だけでなく、三塁の村田、岡本、レギュラー安泰がしばらく続く遊撃の坂本でさえ、うかうかできないという存在を投入した。現段階で「正二塁手」と「内野のスーパーサブ」を兼務する立場だ。
華麗なグラブさばきとは裏腹に、打撃の評価はいまいちだった。ロッテ時代の14年は打率.238、15年も.255。それでも高橋由伸監督(40)は「期待するのは勝負強い打撃」と言った。昨季は6番に始まり、5番や4番の中軸も任された。本塁打は2年間で16本ずつだが、昨季、チームトップの阿部と長野が15本。昨季リーグ最低打率、得点、本塁打はともに4位という貧打に泣かされた打線の救世主としての役割も担っている。