巨人に外国人枠のジレンマ 尾花投手Cの“秘蔵っ子”使えず
打てないばかりが巨人の課題ではない。
15日のスタッフ会議後に高橋由伸監督(40)が「負け数が多い」と指摘したのが勝利の方程式である。抑えの沢村が3敗、セットアッパーの山口が5敗、マシソンが8敗の計16敗。これは昨年から尾花投手コーチが「改善の余地はある」と問題視していた重要課題だ。
横手投げの田原誠や変則左腕の公文といった若手に期待がかかる中、昨季二軍の投手総合担当を務めた尾花コーチが「球に力がある」と能力を買っている若手有望株がエクトル・メンドーサ(21)である。
巨人3年目を迎えるキューバ人右腕。年俸は1400万円に昇給したものの、新外国人のジョーンズが3億円、クルーズとマイコラスが2億4000万円と、高給取りがズラリと並ぶ支配下登録の助っ人7人の中では、ダントツの最安値である。
「年俸も年齢も“7番目の外国人”なのは間違いない。ただ、問題視されている後ろの3投手の中で、最も多い8敗を喫しているマシソンが他チームに慣れられ始め、代役探しが急務。悠々150キロ超えを連発するマシソンの代わりなんてそうはいないが、尾花コーチの中でそれがメンドーサなんです。直球は150キロを超えてくるし、昨年から自身が二軍で技術を仕込んだ秘蔵っ子でもありますから」(巨人二軍関係者)