チーム崩壊の過去も…巨人の成績を占う宮崎の“不吉な雪”
合同自主トレのため、今週27日に宮崎入りする予定の巨人一軍メンバーが警戒を強めている。
24日、西日本を中心に日本列島は記録的寒さに見舞われた。宮崎・日南で行う広島の先乗り自主トレの出発日が24日から26日に延期。奄美大島では115年ぶりに雪が降った。鹿児島市でも10センチ以上の積雪を記録。雪が舞った宮崎市内では、すでに阿部が自主トレを行っているが、「阿部さんの完全防寒スタイルを見ても寒さが伝わってくる」と出発前から巨人ナインは腰が引けている。
偶然か必然か。実はこの時期の宮崎の天気や天災に、巨人の成績は左右されてきた。
雪といえば、キャンプ初日の2月1日が降雪に見舞われた05年である。気温1.9度、最大瞬間風速20・1メートルを記録した極寒スタートのキャンプは、空中分解の始まりだった。オフにポスティング制度でのメジャー移籍を訴えた上原が、契約未更改のまま自費キャンプに突入。すったもんだの影響か、エースは前年の13勝5敗から9勝12敗と負け越した。
高橋由伸監督(40)もこの年、打率・317→・298、79→41打点、30→17本塁打と、前年の3割、30本以上から軒並み成績を落とし、チームは屈辱の5位に沈んだ。堀内監督は辞任。清原も追われるようにオリックスへ移籍した。巨人が崩壊した年だった。