岩瀬に注目集中の裏で…中日首脳陣が浅尾にヤキモキの理由
首脳陣が期待しているのは、むしろこっちだ。
11日の紅白戦で浅尾(31)が登板。白組の2番手として1イニングを3者凡退に抑えた。
今年の中日キャンプは岩瀬(41)に注目が集まっている。昨季はプロ入り17年目にして初の実戦登板なしに終わり、オフは年俸3億円から2億5000万円減の大減俸。それでもクローザー復活を目指し、この日も白組1番手として2安打を浴びながら1イニング無失点だった。
しかし、首脳陣も今年42歳になる岩瀬に抑えを期待しているわけではない。むしろ、浅尾が1年間投げられるかどうかの方が重要だ。
かつてはセットアッパーとして君臨していた浅尾だが、近年は成績が下降。昨季は2度の二軍落ちを経験し、先発転向案も出ていた。それでも中継ぎにこだわる浅尾は配置転換を拒否。再びセットアッパーの座を取り戻すべく意気込んでいる。
「そうなると、ここ数年のように20~30試合程度の登板数では困るんだ。昨季のチームセーブ数34はリーグ最低。今季も福谷が固定できるか分からず、抑え候補の新助っ人ハイメも9日に二軍落ちした。これでセットアッパーまでダメとなればブルペン崩壊です。だからこそ、首脳陣も31歳とまだ若く、実績のある浅尾に期待している」(球団OB)
今季の中日は浅尾次第と言っても過言じゃない。