ドジャース前田に課題…滑る公認球と硬いマウンドに戸惑う
前田はメジャー移籍に備え、昨年オフに新球のカットボールを習得。投球の幅を広げるためだ。昨季終盤には、普段はほとんど投げなかったフォークと併せて試投した。日本のボールではまずまずの手応えを掴んでいたが、滑りやすいメジャー公認球では勝手が違うのだろう。カットボールは指のかかりがしっくりこないそうで、実戦で使うには程遠い状態だという。
今後は投手コーチやグランダル捕手の意見も取り入れながら実戦で使える球種を見極めるそうだが、先行きは不透明だ。ドジャースは先発陣が豊富なだけに、ルーキー右腕はオープン戦で結果を問われる。1日でも早くメジャー公認球に適応して勝負球を手の内に入れない限り、オープン戦はぶっつけ本番になりかねない。肘に異常を抱えていることもあって公認球への対応が遅れれば故障につながる可能性もある。
ドジャースは3月3日にオープン戦初戦を迎える。ルーキー右腕に残された時間は短い。