他球団が徹底研究 金本監督を悩ます高山&ヘイグの起用法
「開幕ダッシュは新戦力の見極めにかかっている」と見ているOBは少なくない。その新戦力とは、ヘイグと高山俊(明大)だ。
助っ人のヘイグは13日の日本ハム戦では2本のヒットを放ち、開幕に向けて徐々に調子を上げている。一方の高山もオープン戦でヒットを連発。2人とも開幕スタメンは間違いないだろう。
問題はその後だ。ヘイグも高山も、ライバル球団に徹底研究されている。オープン戦は、どこが打てるか、打てないかのデータを集めているところ。もちろん、打たないより打った方がいいが、それで公式戦も活躍できるかは別の話だ。
「今は開幕前の大事な時期。投手はケガをさせてはまずいから厳しい内角攻めはしない。開幕して相手バッテリーに遠慮がなくなった時、どう対処できるかだよ。岡田(元監督)は早大の後輩でもある鳥谷を1年目の開幕スタメンで使ったが、打てなくなると6試合目からベンチに下げた。金本監督は高山にぞっこんで、彼を将来の看板選手に育てたい。打てなくなった時に、どこでスタメンを外すかが難しいと思う。ヘイグの打撃もまだわからない。マートンやゴメスの1年目は開幕からいいスタートが切れたが、ヘイグの打撃はヒッチして、ヘッドがかなり投手寄りに入る。典型的なローボールヒッターで、内角高めの速球には苦労するはず。昨年3Aで3割4分近く打ち、90打点以上の実績があるだけに、凡打が続いても『日本の投手に慣れたら……』とスタメンを引っ張れば、対戦相手は楽になる」(前出のOB)
ちなみに、昨季の交流戦前(5月24日=48試合消化)は首位DeNAに7ゲーム差の5位だった。