初紅白戦マルチ安打も…虎新助っ人ヘイグに“弱点”見つかる
下柳臨時コーチ対金本監督の「対決」で盛り上がった直後、11日に行われた初の紅白戦。他球団の007やOBたちをうならせたのが、新助っ人・ヘイグ(30=ブルージェイズ)の打撃だ。白組の「5番・三塁」で出場すると、三回1死二、三塁で迎えた第2打席、紅組2番手の秋山が投じた外角のスライダーを右前に運ぶ技ありの2点適時打。六回1死の第3打席も、3番手・歳内の直球を左前へはじき返した。
9日の特打では59スイング中19本のサク越えで、パワーのあるところもアピールしたが、その時の打球はほとんどがレフト方向に飛び、外国人特有の「低め好きのプルヒッター」という印象だった。
それがこの日は広角に打ち分ける巧打を披露。「左右に強く打てるのはいいこと。タイミングもよくなっている」と語ったヘイグの打撃についてあるOBは「やはり長打よりミートのうまい打者です」と言ってこう続けた。
「2本のヒットは、高さ、コースともに甘かったとはいえ、3Aでリーグ最多(177安打)に打率も3割(.338)をマークしただけのことはある。ただし、テークバックでバットのヘッドが極端に投手寄りに入るのがどうも気になる。こういうタイプは肘を畳むのが遅れがちになる。内角はもちろんのこと、真ん中高めをさばくのも苦しいと思う。150キロ前後の速球に振り遅れないかということも007はチェックするだろう」