規則曲解 プロの“ローカルルールの乱れ”にアマチュア混乱
一体、何が正しいのかわからなくなってくる。先週の女子ツアーのテレビ中継で驚愕のシーンがあった。15番パー5で、勝った李知姫(37)の第2打がサブグリーンに乗り、グリーン上のボールをそのままウエッジで打ったのだ。
アマチュアがゴルフ場でプレーする時は、絶対にサブグリーンからボールを打たないし、それは共通認識だ。プロなら、上手だからいいのか?
しかし、英語版のルールブックの規則25-3bには「Wrong Putting Green」とある。「プレーヤーの球が間違ったパッティンググリーン(サブグリーン)の上にある場合、プレーヤーはその球をあるがままの状態でプレーしてはならない。プレーヤーは罰なしに、救済を受けなければならない」のだ。
ゼネラルルールと違った、ルールを曲解したローカルルールで試合を行っているのだ。
日本女子ゴルフ協会(LPGA)に「なぜサブグリーンをスルーザグリーンとしているのか」と問い合わせたところ、「記録が残っていないのでわかりませんが、かなり以前から『スルーザグリーン』としてそのまま打たせることが、ローカルルールで決まっています。それはJGTO(日本ゴルフツアー機構)も同じです。現時点でローカルルールをなくしてゼネラルルールに従うことも検討していますが、今年に関してはすでに決まっているので、ルールを変更する予定はありません」(広報担当)と、「何が問題なの」という感じだ。