ハムの中継ぎ左腕・乾獲得 巨人“京介ショック”克服なるか
リリーフ左腕のメンバーは山口、戸根、今村の3人だが、今村は先発ローテーションの6人目で、調整として1度投げただけ。数字が悪いのは、防御率5.06の戸根である。山口は同1.50とはいえ、かつてのような絶対的な姿には戻っていない。
■日本ハムは大累を入念調査か
それなら、多少なりとも一軍経験のある中継ぎ左腕が二軍にいるのかといえば、阿南ただ一人というのが現状。昨秋のキャンプから期待されていた公文は一軍通算3試合。経験があるうちには入らない。京介一人抜けただけで意外にも「中継ぎ左腕」の層の薄さを露呈した格好だ。
球団はヤクルトをクビになって育成として契約したウーゴを開幕直後に支配下登録した。堤GMはこの時、「左投手をきちんと整備しないとダメだと感じた」と説明。球界を揺るがせた野球賭博問題の影響で、トレード要員として巨人の若手は他球団から懐疑的な目で見られていた。後々発覚したら困るからだ。
「入念に“身体検査”をしただろうから、大累はクリーンなんでしょう。『犬より速い』と話題になったこともある快足を武器にしています」(球界関係者)
こんなご時世にトレードで左腕が獲得できただけでも、巨人にとっては御の字だろう。