低年俸が発奮材料か マリナーズ李大浩が代打V弾で存在感
持ち前の勝負強さは健在だ。
元ソフトバンクの主砲で韓国人内野手のマリナーズ・李大浩(33)が13日(日本時間14日)、レンジャーズ戦の延長十回に代打2号2ラン。サヨナラの一発でチームの連敗を5で止めた。
本拠地開幕戦の8日のアスレチックス戦でメジャー1号を放ち、控え内野手ながら存在感をアピール。ここまで8試合で13打数3安打の打率2割3分1厘ながら、3打点はチーム4位タイだ。
昨オフ、ソフトバンクを退団した李は2月にマリナーズとマイナー契約。招待選手としてキャンプに参加すると、オープン戦24試合で53打数14安打の打率2割6分4厘、1本塁打、7打点とまずまずの結果を残して開幕メジャーを勝ち取った。
李は「チームが勝つためなら何でもする」と殊勝に話すが、決して恵まれた待遇ではない。
年俸はメジャー昇格で基本給100万ドル(約1億900万円)。打席数や出場試合数などに応じて最大で300万ドル(約3億2700万円)の出来高が付く。満額の出来高を手にしても4億3600万円。ソフトバンクに提示されていた「3年総額16億円以上」とは比べものにならない。同僚である青木の基本年俸550万ドル(約6億円)にも及ばず、岩隈の1200万ドル(約13億1000万円)の4分の1程度である。
李はキャンプ、オープン戦で一塁守備をそつなくこなし、サービス監督の評価を高めた。広いセーフコフィールドでも軽々とスタンドまで運ぶ長打力はマリナーズでも貴重なだけに、今後は出場機会が増えそうだ。