二軍戦2回2失点 SB松坂の年棒4億円「全額寄付」のススメ
本調子を取り戻す前にシーズンが終わりかねない。
ソフトバンクの松坂大輔(35)が、20日の二軍戦(中日)に先発した。初回はボークに加えて3四球で2死満塁のピンチをつくるも、何とか切り抜ける独り相撲。しかし、二回に8番打者から4連打を浴び、2点を失った。2回52球、4安打3四球、2失点という締まらない結果だった。
「全体的にボールが高く、修正できなかった」と試合後に肩を落とした松坂。昨季右肩を手術した影響もあるとはいえ、これでは一軍の戦力など夢物語だ。
それでも松坂は複数年契約が切れる来季まで、年俸4億円が手に入る。それが契約といっても、納得できないファンは多いだろう。そこで松坂に提案したいのが、熊本地震被災者への年俸全額寄付だ。
松坂にしてみれば、ソフトバンクは戦力としては未知数だった自分を破格の待遇で迎え入れてくれた大恩人。しかも一説によれば、「先発以外したくない」というワガママも承諾してもらったという。
にもかかわらず、ここまで何ひとつチームに貢献できず、この先も一軍の戦力になれるかわからない。ファンの期待も裏切った。そんな球団のお膝元の熊本で起きた大災害。ソフトバンクは19日、球団と選手会、募金をあわせて約578万円の義援金を熊本の被災地に送ると発表した。特に松坂がカネに困っている話も聞かない。年俸をまるごと寄付してこそ、浮かぶ瀬もあるだろう。
今回の震災で、中でも被害が大きかった南阿蘇村の今年度予算は73億円。4億円は大きな力になる。