「これからは質」 SB松坂が二軍戦後に語った“KYコメント”
「不安はなかった。これからはボールの質にこだわっていく」
この期に及んで、まだそんなことを言っているのがソフトバンクの松坂大輔(35)だ。
14日の二軍戦(阪神)で、3月16日のオープン戦以来となる実戦登板。七回1イニングを1安打無失点とはいえ、内容は散々だった。直球、変化球ともに抜け球が多く、この日のMAXだった143キロの直球は簡単に左翼フェンス直撃まで持っていかれた。
そして、試合後に冒頭のセリフだ。育成途中の若手が言うならまだしも、国内とメジャーで実績を積んできたベテラン投手が、4月中盤にもなって「ボールの質が……」も何もないだろう。
松坂はメジャー帰りの看板を引っ提げ、14年オフに3年12億円プラス出来高の高額契約でソフトバンクに入団。昨季はキャンプから調子が上がらず、8月には右肩を手術。結局、1度も投げないまま、年俸4億円を手にした。
今季もオープン戦でヘボピッチングを見せると、7日には発熱で練習を回避。一軍登板がいつになるか、という次元ではない。
ソフトバンクも全盛期の働きを期待していたわけではないが、これほどの役立たずとは思ってなかったはず。今季2度目の登板は周囲に失望感を与えただけだった。