ファンがっかり…国内男子開幕戦は日本人プロがミス連発
【東建ホームメイトカップ】
せっかくのチャンスを生かしきれなかった。
国内男子開幕戦の最終日は、土壇場で近藤共弘(38)がトップを走る金庚泰(29)に追いついてプレーオフに突入したが、3ホール目でボギーをたたいてジ・エンド。2年連続で外国人プロが開幕戦を制した。
最終18番パー4でバーディーを決めて、ボギーの金をとらえた近藤が優勢だった。しかし、あとが続かなかった。
「最終18番で第2打を打つまでは半分2位狙いだった。思ったよりも金庚泰の調子が悪く、ボクが思ったよりも良かったのでもつれた」(近藤)
それにしてもだ。女子ツアーに遅れること1カ月半。ようやく国内で男子ツアーが始まったというのに、いきなりの外国人プロの優勝。それも、いったんは追いつきながらの惜敗である。日刊ゲンダイ本紙でおなじみ、ゴルフファンで画家の山野辺進氏がこう言う。
「近藤の18番のバーディーパットは見事でしたが、金がそこでパーパットを外さなければ、追いつけなかったわけです。終盤になって金はショットを左に曲げるなど、万全の状態ではなかった。それなのに近藤は16番で3パットボギーを叩き、17番では3メートルのイーグルパットを決められない。18番までに追いつくチャンスはあったのに、ミスの応酬だった。『一体、何やってんだ』ってテレビに文句を言いながら、見ていました。今年のマスターズは最終日の16番パー3でホールインワンを3人も達成するなど、想像できないようなドラマがあった。しかし、日本ツアーでは信じられないミスばかり。レベルはもちろん、緊迫感も全然違い、これではガッカリです」