10安打浴び3敗目…ハム大谷を縛る「頑固なプラス思考」
1日のロッテ戦でようやく今季初勝利。リズムをつかんでこのままとんとん拍子に勝ち星を重ねるかと思ったら、8日の西武戦は自己ワーストタイの10安打を浴び、6回4失点で3敗目。10奪三振とはいえ、制球に苦労して6回を投げるのに119球も費やした。「大事なところであんなに打ちやすいところに投げるのは技術不足」と試合後の栗山監督が言えば、吉井投手コーチは「決めにいくときのミスでやられているのだから、決めにいくときの技術を磨いてほしい」と話した。
今年はオフのトレーニングで体重を11キロ、筋量を5キロ増やした。ダルビッシュ(現レンジャーズ)もメジャーを意識して体を大きくした11年に勝ち星(18)、投球回数(232)とも自己最多をマークした。体を大きくすること自体は間違いではない。
問題は大きくした体の使い方だ。160キロの速球も、コースが甘くなれば打たれる。現時点で球速と制球が両立していないのだから、あえて球速を抑えてコースを狙うとか、現状を変える義務がある。いつまでも同じ失敗を繰り返していたらエース失格だ。