品格どこへ…横綱白鵬「金刺繍名入りバスローブ」でご満悦
支度部屋の風呂場から出てきた白鵬(31)の姿に、報道陣の目がテンになった。そこにいたのは純白のバスローブをまとった横綱。胸には「白鵬」と金色の刺繍が入っていた。
初日に歴代1位タイの幕内879勝に並ぶと、人さし指で「ナンバーワン」。単独トップの880勝を達成した2日目は付け人と一緒にガッツポーズと、連日のようにマスコミに写真を撮らせている。
が、横綱には品格というものがある。バスローブはもとより、自分のしこ名を金色で刺繍するに至っては……風呂上がりに着るものには規定がないからといって、何をしてもいいわけではない。
もともとモンゴル人には「強い者は偉い」という考え方が伝統的にある。白鵬のダメ押しやヒジ打ちがやまないのも、「強いオレは何をしても許される」と勘違いしているからだろう。日本には「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉がある。本当に強い者は謙虚であってしかるべき。横綱はそれを体現する存在のはずだったが、白鵬には何を言っても無駄か。