勝利もヘトヘト錦織 王者ジョコとの決定差は「体調管理」
次戦は大丈夫か?
錦織圭(26=世界ランク6位)は、イタリア国際2回戦で同24位のトロイツキ(セルビア)に逆転勝ち。3回戦に駒を進めたが、第1セットが終わった時にメディカル・タイムアウトをとり、薬を飲んでゲームを続けた。
前週のマドリード・オープン(OP)準決勝で、世界最強のジョコビッチに敗れはしたものの、最後までくらいつき、その疲れが残っているという。さらに、今週の試合会場(ローマ)は蒸し暑く、クレー特有の長いラリーも増える。体調管理が難しく、「家に帰って休憩を挟まないと精神的な疲れも出てしまう」と、胸の内を明かした。
だが、それを聞いたらジョコビッチはおそらく噴き出すだろう。例えば、ジョコは5年前の11年にはマドリードOPとイタリア国際に2週連続で優勝。ジョコ23歳のこの年は、前半だけで4つのマスターズに勝ち、全豪、全英、全米を制した。
ジョコビッチはその前年まで、グルテン(小麦、大麦、ライ麦などの麦類に含まれるタンパク質の一種)のアレルギーに苦しみ、グルテンフリーの食事で体質を改善。単なるトッププレーヤーだった男が11年になると世界最強に変身した。