また韓国勢上位独占 国内女子プロは「外国人枠」の転換期
【ほけんの窓口レディース】
韓国人プロが圧倒的に強い女子大会だから、申ジエ(28)の日本ツアー11勝目には格段の驚きもない。それでも優勝争いに日本人プロが一人も絡まなかったのは情けないを通り越して、あきれるばかりだ。
最終日最終組は勝った申とイ・ボミ(27)、キム・ハヌル(27)の韓国人プロ3人。ソウル五輪開催の1988年生まれの同い年であり、パルパル世代と呼ばれ、メジャー7勝の朴仁妃もそうだ。ジュニア時代から国家を挙げてのスパルタ指導を受けて強くなり、今では世界中で活躍している。
今季日本ツアーは10試合を消化して韓国人プロが4勝(その他外国人2勝)。賞金ランクは申がトップに躍り出て、ランク2位キム、3位ボミと3人が上位を独占した。
申はこの日、スロープレーから8番ホールでイエローカードが出たが、そんな警告はどこ吹く風で動揺もなく、ふてぶてしかった。ボミもキムも試合中に白い歯を見せてよく笑った。キムが「会話があって楽しかったです」といえば、ボミも「結構しゃべりながら」と和気あいあいだったのがよくわかる。口を引き締めてのシビアな戦いではなかっただけに、余計に腹立たしくなる。とはいえ日本勢トップの笠りつ子が4アンダー4位だけに、どう逆立ちしてもかなわないのは明白だ。