人気なのに…ヤフオクD屋根オープン年3日限定の裏事情
希望に応えられない事情があるという。
今年もソフトバンクは、ヤフオクドームの屋根を開いて試合を行う「ルーフオープンデー」を開催している。さわやかな海風の中で観戦したファンからは「年に3回と言わず、もっとやって欲しい」との声も聞かれたが、希望に応えられないワケがあるそうだ。
そもそもはこのドーム球場は、天気の良い日は屋根を開けて試合を行うはずだった。それが、近隣に病院があったり、騒音で住民に迷惑がかかること、玄界灘からの湿った潮風が球場の上空で舞うことでプレーに影響することを現場が嫌って屋根を開けなくなったのだ。
「それが、ダイエー時代の球団幹部が、『(屋根を開けるのに)1回に100万円(実際は数十万円とか)ほどかかるが、勝った時は屋根を開けて、みんなで喜びを分かち合おう』といって、勝った試合の後だけ屋根を開けるようにしたら名物となった。夏は星空が見えてくると、生暖かい空気が球場全体を覆い、何ともいえない雰囲気になります。ルーフオープンデーは2012年からです。気温が30度以上になる真夏は無理ですが、4月や5月の平日のナイターに、3日間だけ屋根を開けたら好評なので続けているのです。なぜ3日間なのかといえば、しょっちゅう開けていてはイベントにならないし、試合中に風の影響は避けられませんから現場は歓迎しないのです」(球団関係者)
前日は、先発全員打点の22-6でオリックスにボロ勝ちしたソフトバンクは、この日も5-2で勝って3連勝。