球界反発 唐突すぎる五輪組織委「神宮球場」使用中止要請

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 2020年東京五輪パラリンピック組織委員会が、五輪開催期間を含む20年5月から約半年間、ヤクルトが本拠地とする神宮球場側に対し、使用中止を要請していることが、関係者を通じてわかった。

「神宮球場はメーンスタジアムの新国立競技場に隣接しているため、通行止めなどのセキュリティー対策が求められるのは分かるが、中止理由をはじめ、代替案、中止にともなう補償費負担など、具体的な話は一切ありません。あまりにも唐突な打診に戸惑っています」(球場関係者)

 同球場はプロ野球だけでなく、東京六大学、東都大学野球、夏は高校野球の東・西東京都大会が行われるとあって、年間470試合が開催される。5月から半年間中止となれば、プロアマ合わせて257試合(2015年実績)を他の会場で実施しなければならなくなる。

 ヤクルトの衣笠剛球団社長は「正式な申し出はありません」としたうえで「あれだけの広告を出してもらっているし、年間シートを購入していただいているお客さんも何千人もいる。そう簡単によその球場でというわけにはいかない」と不快感を示した。またアマ関係者も「一方的に中止要請では納得できるわけがない」と反発を強めている。

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