燕に苦戦は球場のせい? 巨人選手が嘆く“神宮アレルギー”
「ここはなんか嫌なんです。どうも落ち着かないんですよね」
巨人ナインがこう眉をひそめる苦手球場で今季も黒星スタートだ。12日、敵地・神宮でヤクルトと対戦。左腕エースのポレダが4回を6安打4四球4失点でKO。2敗目を喫し、「自分の責任。フラストレーションのたまる試合だった」とうつむいた。
昨季、ヤクルトには13勝12敗と勝ち越し。が、神宮では3勝8敗と大きく水をあけられた。敵地で戦ったCSファイナルステージも1勝3敗で敗退。本拠地・東京ドームでの今季の開幕カードは3連勝している。決して苦手なチームではないだけに、なおさら神宮の「鬼門」ぶりが際立つのだ。
ナインが言うには、試合前のルーティンが変わるという。春秋は大学野球が使用していることが多く、体幹などを鍛えるアーリーワークがままならない。駐車場などの狭いスペースでは、できることが限られ、調子が狂うというのだ。
あるベテランからは「試合まで待機するベンチ裏のスペースがキツキツ。集中して試合に入れないところがある」との声。だから坂本などの主力は、試合前の練習をひと通り終えると、わざわざ球場外のクラブハウスに引き揚げて試合前まで集中する時間を設けている。この日は東都大学リーグの試合が長引き、投手も野手も隣接する室内練習場とその横のサブグラウンドで練習を行った。選手会長の長野がこう言う。