ドーピングで資格停止のロシア選手会 リオ直訴の悪あがき
組織的ドーピングで揺れるロシアの陸上選手を巡って同国オリンピック委員会の選手委員会が15日(日本時間16日)、国際オリンピック委員会(IOC)にリオ五輪への出場を直訴した。
ロシアメディアなどの報道によれば、書簡は元シンクロナイズド・スイミング代表のオルガ・ブルスニキナ選手委員会委員長を筆頭に13人の連名で送付。「過去のドーピング検査で陽性反応を示さなかった選手のリオ五輪への出場を認めてほしい」と要望したという。
ロシアの陸上選手の出場可否を巡っては、IOCのトーマス・バッハ会長が「国際陸連(IAAF)の判断を待ちたい」と態度を保留している。そのIAAFは17日に理事会を開いて、ロシア陸連への処遇を決める方針。昨年11月に科した資格停止が解除されなければ、ロシア選手はリオ五輪の陸上に出場できない。
書簡では「清廉潔白な選手にまで処分を科すのは不当」と訴えているが、08年北京五輪で採取した検体を再検査した結果、新たにロシア選手の違反が2件発覚したばかり。ドーピングが蔓延するロシアのスポーツ界に「清廉潔白」な選手がどれだけいるのか疑わしい限りだが。