日本人初男子100m9秒台には“追い風の助け”が必要だ

公開日: 更新日:

 そう簡単に出せるもんじゃない。

 陸上日本選手権(24日・パロ瑞穂)第1日、400人を超える報道陣が注目する男子100メートル準決勝は、第2組で桐生祥秀(20=自己ベスト10秒01)と山県亮太(24=同10秒06)が直接対決。

 日本人初となる9秒台の可能性を秘める両者は向かい風1.4メートルの条件下で、山県は10秒26で、10秒29の桐生(2着)を振り切った。平凡なタイムで終わった山県と桐生はともに「明日につながるレースだった」と言ったが、現地で取材しているスポーツライターの高野祐太氏は、レースの印象をこう語る。

「向かい風の中でのレースとはいえ、9秒台を狙っている選手のレースとしては少し物足りなかったですね。山県選手は無駄な力の入らない、山県選手らしい走りでしたが、スタートを失敗したというし、桐生選手はスタートは良かったものの100%の力は出していない。1組目に走ったケンブリッジ飛鳥選手(23)も、一緒に走った選手の力関係でゴール前は明らかに抜いていましたから」


 ならば、25日に行われる決勝もやっぱり9秒台は無理なのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭