打点位置が芯から8ミリ以上ブレるとフェースの向きが大きく変わる
「どうして米ツアーのプロはあんなに飛ばすのに、フェアウエーキープ率も高いのか?」
先週のWGCブリヂストン招待に優勝したD・ジョンソンを引き合いに出すまでもないが、プロのドライバーショットは飛距離と方向性が両立している。
対して、アマチュアの多くは、ドライバーの飛距離はプロに到底かなわず、方向性も定まらない。OBや池が目に入ると、安全な方向を狙っているにもかかわらず、ハザードにボールが飛んでしまうことが少なからずある。
では、なぜアマチュアは狙った方向とは違う方向にボールが飛びやすいのか?
プロのショットが安定している理由、それは打点位置の正確さにある。
当たり前と言ってしまえばそれまでだが、プロのインパクトは狂わない。インパクトでは約1トンの衝突エネルギーが発生しているが、芯でとらえているからヘッドがブレていないのだ。
いっぽう、アマチュアの多くは芯でとらえる確率が低い。例えば、フェースのヒール側でヒットしてしまうと、インパクトの衝撃でヘッドは反時計回りに回転し、フェースがかぶる。結果、正しい軌道でスイングしていても、ボールは狙った方向よりも左に飛び出す。フッカーの場合だと、インサイドアウト軌道で打点位置がヒール側にズレると、ボールはいきなり左に飛び出し、そこから左に曲がる。いわゆるチーピンのミスが出てしまうのだ。