ボールとヘッドの正面衝突度合いが強いほど遠くへ飛ばせる
「どうして女子プロは、ヘッドスピードがそんなに速くないのに、250ヤード近くも飛ばせるんだろう」
先週の国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」で優勝したイ・ボミを引き合いに出すまでもないが、女子プロのヘッドスピードが40メートル前後だ。
これは男性アマチュアとほぼ同じだが、彼女たちはドライバーで250ヤード近く飛ばす。
対してアマチュアの場合、女子プロと同じヘッドスピードでも、ドライバーの飛距離は230ヤードぐらいが関の山である。
女子プロたちが飛ぶ理由、それはミート率の高さにある。
ミート率とは、「ボール初速÷ヘッドスピード」のことで、この数値が高いほど効率良く飛ばせる。女子プロたちはこのミート率が非常に高く、例えばイ・ボミの場合は1・49前後もある。
それに対してアマチュアの多くは、女子プロに比べるとミート率が低く、1・45を下回っているのだ。
ミート率に影響が出る要素は2つある。