新たな歴史始まる 男子体操団体で日本が3大会ぶり「金」
体操ニッポンの復活だ。現地8日(日本時間9日)に行われたリオ五輪体操男子団体決勝は、日本代表が04年アテネ大会以来、3大会ぶりの金メダルを獲得した。
予選4位の日本は、「あん馬」発進。トップの内村航平(27)がミスなく演技を終えると、2番手の山室光史(27)は右手が取っ手から外れて落下。予選のようにミスが「伝染」するかと思ったが、加藤凌平(22)が悪くなりそうな流れを止める。「つり輪」は、田中佑典(26)、内村、山室の3人とも15点に届かず低調。つづく「跳馬」で内村が15.566、白井健三(19)が15.633の高得点をマークして2位に浮上。予選1位の中国は6位、トップはロシアがキープする。
水鳥監督が「後半いいスタートを切るために重要」と語っていた「平行棒」で得点を稼いだのが田中だ。「世界一」と評されるきれいな演技と着地もピタリと止め15.900の高得点。日本は4種目を終えて、トップのロシアに1.3点差に迫ると、「鉄棒」でロシアを逆転。0.208点差をつけて最終種目の「ゆか」の演技に入った。