リオ五輪の予選リーグ敗退ではっきり見えた日本の弱点
原因を徹底的に精査して、今後に生かしていかなければならない。
グループリーグの3試合を見ながら「もっと個人を鍛えないと世界に追い付けない」と思った。
日本は、A代表もそうだが、組織立った試合運びには定評がある。攻守のバランスが取れると世界の強豪相手でも、そこそこの試合はできる。しかし、ナイジェリア戦とコロンビア戦で顕著だったが、どうしても局面での「個の争い」になると後手を踏み、それが今回のグループリーグ敗退の大きな要因となった。
思うに「18歳から20歳くらいまで」の年代の選手たちは、フィジカルを含めて個人能力をもっと鍛えないといけない。
もうひとつ、10代のうちから「もっと世界を経験しないといけない」ことも痛感させられた。
19歳以下、17歳以下の世界大会の出場権を必ず得るには、若年層の強化をどうするのがベストなのか、そういった部分にも着目し、日本サッカーの「総合力」を上げていくのが急務である。
(日本サッカー協会顧問)