100mで史上初3連覇 ボルトが狙う“短距離2冠”ボーナス1億円
3大会連続3冠を目指す世界最速男が1つ目のタイトルを手にした。
リオ五輪の陸上男子100メートル決勝は日本時間15日午前に行われ世界記録(9秒58)保持者のウサイン・ボルト(29=ジャマイカ)が9秒81(追い風0・2メートル)の今季最高記録で優勝。同種目では五輪史上初の3大会連続金メダルを獲得した。
ボルトはスタートでやや出遅れ、中盤まではライバルのガトリン、ブロメル(ともに米国)らに先行を許す。70メートル付近で一気に加速してライバルをかわすと、最後は勝ち誇るように右手親指を自分の胸に当ててゴール。リオ五輪選考会を兼ねた7月のジャマイカ選手権で痛めた左太ももの影響を懸念されたが、力強い走りで一蹴してみせた。
レース後にはジャマイカ国旗を羽織り「ライトニング・ボルト」といわれる弓矢を射るようなポーズを披露して観衆の声援に応えたボルト。すでに今大会が最後の五輪になると明言し、「一番欲しいのは200メートルの世界新記録。19秒の壁を突破したい」と自身の持つ19秒19の更新を目標に掲げている。