陸上男子1万m大迫は17位 日本勢は上位陣に太刀打ちできず
予想通りの結果だ。リオ五輪陸上の男子1万メートルはモハメド・ファラー(33=英国)が27分5秒17で2連覇を果たした。6000メートル過ぎまで先頭集団にくらいついていた日本の大迫傑(25)は、27分51秒94で17位。4000メートルから遅れた設楽悠太(24)は28分55秒23で29位、村山紘太(23)は29分2秒51で30位だった。
優勝したファラーは、5位のラップや大迫と同じく、長距離チームのナイキ・オレゴンプロジェクトで練習している。4000メートル付近でラップと接触して転倒しながら、すぐさま先頭集団に追いつき、残り1000メートルでトップを走る九電工所属のタヌイ(ケニア)を抜くと、そのまま振り切った。
1万メートルを走る上位陣のスタミナ、スピードは驚異的だ。ペースの上げ下げも激しく、ファラーと一緒に汗を流し、力をつけた大迫でも17位が精いっぱい。日本人が太刀打ちできる種目ではない。
「正直、もうちょっといい勝負ができるかと思ったが、ラスト2000~3000メートルから思うような走りができなかった」という大迫は5000メートル(予選=17日)にも出場するが、次回の東京五輪はマラソン代表で出場を狙っている。ならばトラック競技から離れて、早いことマラソンに転向した方がいい。