シンクロデュエットで銅 乾・三井組に“リフト50cm”の差
お家芸が復権を果たした。
リオ五輪シンクロナイズドスイミングのデュエット決勝で日本の乾友紀子(25)、三井梨紗子(22)組が188.0547点で銅メダル。この競技では北京以来2大会ぶりのメダルを獲得した。
前日のテクニカルルーティン(TR)予選で4位に終わり、ライバル・ウクライナの後塵を拝した日本。2人の息が合わず、予選で見せたようなちぐはぐさはなく、ミスのない演技を披露した。187.1358点にとどまったウクライナを0.9189点差で上回り、現地時間16日に66回目の誕生日を迎えた井村雅代ヘッドコーチにメダルをプレゼントした。
前回のロンドンで84年ロサンゼルス大会から続いていたメダルが途切れた日本は、北京大会を最後に代表HCを離れた井村氏が14年に復帰。合宿中は多い日で12時間近くにも及ぶ猛練習で強化を図ってきた。
前回のデュエットで5位に終わった乾は「このためにシンクロをやってきた。その思いがかなってうれしい。続けてきてよかった」と涙ながらに喜びを口にした。