それにしても、なでしこ関係者は決勝戦を観戦しながら不安を隠し切れなかったことだろう。
なでしこはアジア最終予選に敗退し、リオ行きのチケットを逃した。佐々木則夫監督の長期政権が終わり、なでしこOBの高倉麻子監督体制となった。就任会見で「日本のストロングポイントである《つなぐサッカー》を推し進める」と話していたが、ランク1位の米国、3位フランス、4位イングランド、5位オーストラリアなどフィジカル自慢の国々も、長短のパスを回しながら試合のペースを握るサッカーを会得。日本は世界ランク7位とはいえ、すでに大きく水をあけられている。なでしこの先行きは不安でいっぱいだ。