NZ出身の名将「東京五輪には7人制専門選手を育成すべき」
「15人制と7人制は似て非なる競技。求められるプレースタイルが異なるため、15人制でプレーした選手が7人制に移行する際、またその逆のケースでも適応するのはタフなことだ。五輪の正式種目である以上、今後も各国が強化を図るのは当然。日本も7人制に特化した選手を育成すべきだ」
7人制は15人制と同じサイズのグラウンドで行うため、FWの選手にも走力が求められる。15人制ではFWのフランカーが本職の桑水流は7人制の際は4キロ減量。今後はトップリーグの公式戦に出場するため、逆に現在の96キロから100キロまで増量するという。
体重制限のないラグビーで体重の減量、増量を強いられるのは、体への負担が大きい。そもそも今回金メダルを獲得したフィジーを筆頭に、ニュージーランド、豪州、銅メダルの南アといった強豪国は7人制主体の選手ばかりだ。
■元南アのコーチも同意見
南アフリカ代表アシスタントコーチの経験もあるクボタ・スピアーズのフラン・ルディケHC(48)は「15人制と7人制ともプレーすることでスペースの見つけ方など、学ぶことは少なくありません。両立は決して不可能とは言いませんが、選手の負担を考慮すればBKはともかく、FWの選手は避けるべきでしょう」と言う。
日本のメダル取りには「セブンズのプロ」が必要だ。