五郎丸を獲得した仏リーグ強豪トゥーロンの“思惑”
「トップ14のチャンピオンチームからオファーが来て断る理由がなかった」――。
ラグビー仏リーグ「トップ14」のトゥーロンに移籍した日本代表FB五郎丸歩(30)が21日(現地時間)の入団会見で強豪チームを選んだ理由をこう話した。
新天地ではウェールズ代表FBリー・ハーフペニー(27)がいるため、豪州レッズ(出場8試合)同様、出番は限られそうだ。
昨年のW杯で12PGを成功させたキッカーは「キックを期待されているので、結果を残せるように努力したい」と話したが、トゥーロンのフロントは本音を漏らした。
会見に同席したムラド・ブラジェル会長は五郎丸を選手として評価した上で「アジアへのマーケティング戦略のために彼を取ったと見られているが、それは否定しません」と断言。起用法に関しては「ハーフペニーが11月のテストマッチシーズン6カ国対抗(2~3月)期間はチームを離れる。その間にアユム(五郎丸)の活躍に期待している」と話すなど、正FBの穴埋めに過ぎないと明かした。