「サンウルブズ」ハメットHC退任へ 日本に環境改善訴える
名将が日本のラグビー界にダメ出しである。
27日、南半球最高峰のスーパーラグビー(SR)に参戦する日本の「サンウルブズ」の初代ヘッドコーチ(HC)であるマーク・ハメット氏(43)が今季限りでの退任を表明。都内で取材に応じた同HCは「サンウルブズを離れるのは苦渋の決断ではあったが、自分の目標に向かって精進したかった」と今後は母国ニュージーランド(NZ)のSRハイランダーズのアシスタントコーチに就任すると明かした。
SR参入1年目の今季は、ここまで12戦で1勝10敗1分け。NZでは名コーチと知られるハメットHCは、クラブ単位では世界と格差のある日本の現状について、「まず取り組むべきは環境改善。拠点をつくらなければダメ」と強豪国に比べて見劣りする施設整備を訴えた。
サンウルブズはプロチームでありながら、専用練習場を持たず、公共グラウンドを借りている。トレーニング設備はプレハブ小屋にマシンを設置しているほど。世界の強豪と戦うプロの施設にしては貧弱さは否めない。
19年のW杯開催に向けての強化は大丈夫か。