日ハムが首位浮上 増井の“先発転向”命じた栗山監督の慧眼
日本ハムは先発転向の増井が9回5安打1失点、プロ初完投で5勝目(3敗)を挙げた。チームは4連勝でついに首位浮上だ。
昨季の増井は球団タイ記録の39セーブを挙げるも、今季は6月まで21試合、3勝2敗10セーブ、防御率も6.30。栗山監督は調子が上がらない守護神に大胆な配置転換を命じた際には、「命懸けで考えた。増井のために、チームが優勝するために何が必要か。優勝するためには先発投手をそろえることが重要」と語っていた。
その増井がプロ初完投を挙げた日に、くしくも首位に立ったのだから、話が出来過ぎだ。守護神の先発プランに対して一部のOBからは、「ホークスの摂津はセットアッパーから先発になって成功した例だが、後ろから前に回るのは難しい。増井は使い物になるのか」との声も出ていた。
日ハムがこのまますんなりと逃げ切れるとは思えないが、増井のプロ初完投で監督の「目」が間違っていなかったことだけは証明された。