中田は8月もスランプ 日ハム栗山監督に“4番外し”の重圧
「こうなれば貯金の数は関係ない。残り30試合で何勝できるか。全部勝つだけ。目いっぱいいくしかない」
24日のロッテ戦前、日本ハムの栗山監督はこう話していた。しかし、チーム内からは「ならば、いつまで中田を4番で使い続けるのか」という声が聞こえてくる。
開幕から4番に座っている中田翔(27)。打率.242、得点圏打率も.260と、数字を残せていない。8月に入ってからの打率も.229という体たらくだ。24日の初回の打点も三ゴロの間というのだから、胸を張れまい。
ある日ハムOBは「調子が悪い時はベンチであからさまにふてくされたりと、態度も悪い。そもそも、野球に対する集中力も疑問です」と言う。
象徴的だったのが三回1死一塁の場面だ。中田はまたもや三ゴロを打つと、ロッテの三塁手・中村が打球をお手玉。落としたボールを慌てて拾い上げ、一塁に送球した。全力疾走ならセーフの可能性もあったが、中田はチンタラ走ってアウトになった。
栗山監督は指揮官に就任した12年から、「ウチの4番は中田しかいない」と明言している。かつて監督の肝いりで4番を打ち続けたのが、近鉄の土井正博氏。18歳で4番に座るも結果が出ず、当時の別当監督に「外してください!」と訴えた。別当監督はそんな土井氏を「使ってる俺が一番つらいんじゃ!」と一喝。その結果、土井氏はリーグを代表する4番に成長した。
しかし、中田は27歳。もう「歩行器」が必要な年齢じゃない。チャンスで打てない4番を使い続けることは、チームにとっても本人にとっても、ためにならない。