タイ現地記者を直撃 「日本代表は決定力に問題がある」
ロシアW杯最終予選初戦のUAE戦(1日=埼スタ)を落とした日本代表は、背水の陣でタイ戦(6日・バンコク)に挑み、FW原口元気(ヘルタ)とFW浅野拓磨(シュツットガルト)の新戦力のゴールによって何とか1勝をもぎ取ることができた。だが、エース格のFW本田圭佑(ミラン)、MF香川真司(ドルトムント)が決定機を外し、消化不良感が残ったのも事実である。タイ戦を現地取材したサッカージャーナリストの元川悦子氏が現地メディア関係者を直撃した――。
そもそも元日本代表でタイリーグ経験者のDF岩政大樹(岡山)が「タイでは日本を必要以上にリスペクトする傾向がある」と指摘する通り、日本の有名選手人気が非常に高い。結果を残せなかった香川らにも、好意的な見方が大勢を占めた。
全国紙「ポスト・トゥディ・タイランド」のカゴソン・チャクラ記者も「日本のクオリティーはタイとは比べものにならないほど高かった。本田も香川も点は取れなかったが、要所で違いを見せつけた。さすがは欧州ビッグクラブの所属選手だと感心したよ」と語った。
タイでは英プレミアリーグへの関心が高く、かつてマンUにいた香川の人気は絶大。タイ人オーナーが経営権を持つレスター所属のFW岡崎慎司以上のリスペクトを集めている。本田、DF吉田麻也(サウサンプトン)の知名度も高いが、香川の位置付けは別格。「タイのサッカーファンの間では香川を見られるだけで光栄という考えが根強い」(同記者)という。