協会の思惑も後押し “ハリル解任論”タイ戦勝利でも消えず
結論から言うと「FIFA世界ランキング通りの結果」となった。6日にタイ・バンコクで行われたロシアW杯アジア最終予選のタイ代表(120位)と日本代表(49位)との試合である。
試合はランク上位の日本のワンサイドゲームだった。日本はFWの原口元気(25=ヘルタ)が前半18分に先制点、後半30分にFW浅野拓磨(21=シュツットガルト)が貴重な追加点を奪うと、タイのシュートをわずか1本に封じ込め、順当勝ちで勝ち点3をゲットした。
「タイは下馬評よりも弱かった。タイのメッシと呼ばれるドリブラーのMFチャナティップ、スペイン1部でプレー経験のあるFWティーラシンは個人で局面を打開できず、かといってチーム全体が連係しながら攻めていくシーンもなかった」(現地取材の元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)
今後、日本は10月6日に埼スタでイラクと戦った後、同11日にグループB組首位のオーストラリアと敵地で戦い、11月15日には埼スタでサウジアラビアと対戦する。
「現状では、強豪3カ国を相手に楽に勝てるようなチーム状況にはない。選手選考、起用法などチームを立て直す必要があるでしょう」(六川氏)