開幕戦ドタキャンで大迷惑 ウッズのイメージはさらに悪化
それもウッズ不在で計算が狂ってしまった。また、試合は予定通り開催されており、タイガー目当てのファンにすれば、チケットの払い戻しが利かなかった。
「だからファンにしてみたら、裏切られたという気分なんです。マスコミも同様で、例年ならトッププロが出場しないため、地元紙しか取材しないローカルな試合です。ところが、ウッズが出場するということで、一躍脚光を浴びて取材申請するマスコミが多かったようです。それがウッズがいなくなり、ファンもマスコミもいなくなって一気に冷え込んでしまった。ウッズはもう当てにならないと、反感を買う結果になった」(吉川氏)
もっとも、ウッズは試合をキャンセルしても痛くもかゆくもない。今でもスポンサー契約で50億円近い収入がある上に、公傷制度を利用していれば、月に最高1万ドルもの金が米PGAツアーから支払われるからだ。
ただ、今大会の前身、フライズドット・コムでもウッズはドタキャンしており、今回が2度目だ。
「試合をキャンセルするということは、出場枠が1つなくなるということです。米ツアーでは優先順位に応じて選手に出場できることを伝えています。ところが、ドタキャンでは、本来出場できるはずだった選手にも迷惑をかけることになる。プロとしてのイメージが悪くなったといえるでしょうね」(吉川氏)