世界トップ10入りで環境激変 松山英樹はどれだけ稼げるか
今後、松山が出場することで試合の「格」がアップすることになる。通常は優勝30ポイントの日本オープンは今年、アダム・スコット(6位)と松山が出場したため32ポイントに上がり、ブリヂストンオープンではB・スネデカー(22位)が出場したことで通常優勝16ポイントが18ポイントに上がった。つまり、世界ランク10位の松山が試合に出ることで、大会の価値が高まる。米ゴルフ事情に詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏はこう言う。
「世界ランクトップ10入りは海外での知名度が上がるので、将来的には世界的な企業のスポンサーも増え、1社1億円以上の高額契約も出てくるでしょう。国内の人気だけでいえば石川遼の方が上ですが、各国のツアーでいいプレーを続けていけば、注目されて人気に勝るとも劣らない商品価値がつく。さらに、今後メジャーツアーで勝つことができれば、移動費や宿泊代、アピアランスフィが提供される資金力の豊富な中東の大会へトッププロと共に招待される。つまり中東の試合に出場するだけで1億円近く手に入ることになる。また『トップ選手』になれば、テレビのスキンズマッチなどの声もかかる。試合賞金以外の莫大な副収入が増えるわけです」
24歳の懐は、これからたんまり膨らむみそうだ。