米国、アジアでも芽が出ず…初日首位タイD・オーで誰?
【ツアーワールド杯 初日】
日本ツアー参戦5年目のD・オー(35)が初日64で回り、トップタイに並んだ。
米国生まれの韓国系米国人で、04年にプロ転向。米ツアーでは過去6試合に出場したことがあり、一度も予選を通過できなかった。そこで主戦場をワンアジアツアーなどアジアへと移したが、それでもパッとした成績を残せなかった。11年、アジアで戦っている時に同じ韓国系米国人ハン・リーのアドバイスで日本ツアーの予選会に挑戦し、31位資格で出場権を獲得。そして参戦3年目の14年、三井住友VISAマスターズでやっと初優勝を飾った選手だ。とはいえ、印象が薄く、「それって誰?」っていう向きがほとんどだろう。
「昔はアジアから日本にやって来て、それから米ツアーへというルートがあったんですけどね。当時はゴルフのレベルも日本選手の方が上でした」と、ゴルフジャーナリストの児島宏氏がこう続ける。
「ラビットといって、米ツアーでなかなか芽の出ない選手はまずアジア各国の大会に出て、そこから這い上がり、日本ツアーに参戦して実力をつけていった。D・グラハムやP・シニア、崔京周はそうやって日本を踏み台にして、米ツアーに挑戦していったのです。それが今やアジアと日本はあらゆる部分で立場が逆転しています」