“チャラ男”がサヨナラ満塁弾 日ハム西川を変えた懲罰抹消
たった一振りで、札幌ドームを興奮の坩堝に変えた。
27日の日本シリーズ第5戦、日本ハムの西川遥輝(24)が、92年の杉浦(ヤクルト)以来となる、日本シリーズでのサヨナラ満塁ホームランを放った。
今シリーズは直前の打席まで20打数2安打、打率1割。それが九回2死満塁の場面で、これ以上ない大仕事を果たし、チームの日本一王手に貢献した。
お立ち台では「何が起きたのか分からないくらい、興奮しています。叫びすぎて、ノドがかれてしまいそうです」と、興奮冷めやらぬ体の西川。
■怠慢プレーを連発
10年ドラフト2位で、智弁和歌山から日ハム入り。甲子園常連の名門校とはいえ、大学や社会人を経ずに、直接プロの門を叩いて活躍した選手は、これまで一人もいなかった。西川は内野から外野とポジションを替えながら、14年には143試合に出場するなど、高卒4年目でレギュラーに定着した。
ところが球団OBは「それで慢心したのでしょう」と、こう続ける。