強化試合で「勝つ采配」明言 侍J小久保監督は“背水の陣”
それができれば言うことはないのだが……。
10日から4日間かけて行われる「侍ジャパン」の強化試合。日本代表の小久保裕紀監督(45)は、9日の会見で、「WBC前の最後の強化試合で、大切な4日間となる。本番を見据え、勝つための采配をしたい」と鼻息荒く話した。
しかし、問題はそこだ。思い起こされるのが、昨年のプレミア12。米国はメジャーリーガーが出場せず、日本は優勝候補の筆頭といわれていた。にもかかわらず、準決勝の韓国戦に敗れ、まさかの3位。指導者経験のない小久保監督の継投ミスが九回に3点差をひっくり返されるまさかの逆転負けを呼んだ。NPBには「アイツに監督なんて無理だ! 辞めさせろ!」というファンからの電話が殺到したという。
あれから1年。コーチ陣を刷新したとはいえ、肝心の指揮官の経験不足は解消されていない。代表選手たちにとっては「たかが練習試合」でも、小久保監督にしてみれば「勝つための采配」を振るラストチャンス。
ナインより誰より、小久保監督にとっての「大切な4日間」となりそうだ。