巨人の規律は大丈夫? ドラ1吉川尚に“取扱い注意”の横顔
巨人の新入団15選手が23日、ファンフェスタが行われた東京ドームでお披露目された。その中でも、ひときわ大きな歓声を浴びたのは、ドラフト1位・吉川尚輝(21=中京学院大)だ。背番号「0」を背負い、「一日も早く東京ドームでプレーできるように頑張ります」と挨拶した。
恩師の中京学院大・近藤正監督は「先輩の菊池(現広島)の大学4年時と比べてもほぼ同レベル。同じショートですが、守備は吉川の方が上」と言い切る。ただ、難しいのは「接し方」「取り扱い方」だ。近藤監督は「こうでもない、ああでもないと、自分で考えながらできる。菊池の時もそうでしたが、吉川が野球を嫌いにならないように、私はこうやって打て、こうやって守れとは一切言わずに、ただ見守っただけなんですよ」と話している。首脳陣であろうと、「上から目線」は肌に合わないようなのだ。
母の陽子さんによれば、岐阜・中京高から当初は強豪の亜大に進学するはずだったという。が、高3の2月に沖縄キャンプに参加し、入学を取りやめた。
「(中京)高校が厳しかったので、(亜大の厳しい環境に)何か思うところがあったのかもしれません。理由は分かりませんが……」と陽子さん。